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きらきらひかる (新潮文庫) 今日、息子が手術を受けたので、その待ち時間に読みました。
病院の談話室にこの本があったのです。

有名なタイトルだけど、実は読んだことのなかった一冊です。
江國香織さんの作品は「綿菓子」以来二作目です。
……少なっ!


とても好きなお話を書く作家さんなんです。
「綿菓子」も、ああ、なんて可愛いお話なの! と思いました。

でも私……すごく人気があったり、あんまりど真ん中だったりすると、逆になかなか手が出せなくなってしまったりします。天の邪鬼なんでしょうね。
そんなこと言わないで、読めばいいのにと、読んだ後にいつも思います。


さて、今回の「きらきらひかる」もとても好きな作品でした。

ただ、読み始めて最初に思ったのは
「うわ。金持ちだ! ちょっとひく!」
です。
すいません、けっこう底辺で生きているので、僻みです。
主人公の一人である「睦月」はお医者様なので、お金持ちなのはしょうがありませんね。

さて、私の僻み話はこれくらいにして(;´∀`)!!


主人公はこの睦月と、睦月の妻である笑子の二人。
この二人が交互に一人称で、物語を進めていきます。

睦月はホモで、男の子の愛人がいます。
笑子はアル中で、精神的に病んでいます。
睦月のせいで病んだのではなく、結婚する前から病んでいるのです。

結婚する気のない二人がお見合いをして、そしてお互い承知の上で結婚する。
二人の間に、恋愛的な感情はないのかも知れないけれど、それでも確かに愛はあった。

物語のはじめでは影の薄かった睦月の愛人「紺」が、するりと二人の生活の中に入ってくる。
そして、三人の間に育まれていく、優しい関係。

三人が三人とも欠けたところがあって、それをちゃんと自覚している。だからお互いに優しくなれる。そんな関係だった気がします。

笑子が羨ましい。
こどものように泣ける笑子が羨ましい。
飲んだくれて、山盛りの野菜を食べて、手にしたものを投げつけることのできる笑子が羨ましい。
紺が羨ましい。
気に入らないことがあったら、往来の真ん中で座り込んでしまえる紺が羨ましい。
そんな気持ちになりました。

多分私は「睦月」タイプだな。
誠実であろうとして、自分自身動くことができなくなってしまうタイプ。(自分でいうかwww)

この先この三人がどうなっていくのか。
そこは描かれていないけど。
……しょうがない。
これは大人のメルヘンだから。

三人はいつまでも幸せに暮らしました。

それでいいじゃないか。夢だって、いいじゃないか。
2018/04/03(火) 20:37 記事URL
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